宮下製茶について

宮下製茶は鹿児島県鹿屋市東原町という所で家族でお茶を栽培しています。

鹿児島県はお茶の生産量が静岡県についで全国第2位で、その中でも鹿屋市は深蒸し茶や玉緑茶の生産がさかんです。場所は主に2方面に分類されます。笠の原台地といわれる中 間産地と海岸方面の早場産地です。 笠之原台地では霜の被害を防ぐためにスプリンクラーを利用しており、平坦な土地を活かした、農地の集約化、機械化による省力化がとても進んでいま す。 海岸地帯は早場産地として有名です。県内の他産地よりも早くお茶の芽が出てきます。

宮下製茶では温暖な気候を利用した早場産地と高隈からの自然の恵みを利用した中間産地でお茶の栽培を行っています。茶園面積は約17ha(ヘクタール)家族だけでやってい くには結構、大変な面積ですが、毎日×2、皆で力を合わせて美味しいお茶づくりに勤しんでいます。

安心、安全なお茶づくりへの取り組み

宮下製茶では安心、安全なお茶づくりのために様々な取り組みを行っております。

■生産履歴管理システム。
肥料や農薬などの使用基準を守り、いつでも開示できるように、お茶畑ごとにしっかりと記録をつけています。
■国際認証G-GAP
安心で安全なお茶を作るために必要な基準をチェックし、守るように努めています。
K-GAPよりさらに高度なGAP認証であるグローバルGAPを2017年2月、取得しました。

■農薬散布の回数を減らしています。
宮下製茶では全ての圃場で有機JAS認証の取得を目指しています。
一部圃場では2016年に有機JAS認証取得しました。

おいしいお茶づくりへのこだわり

宮下製茶社長「宮下祐一」氏は「人と同じ事をしていてはよか茶はできん!」が口ぐせで、かなりの研究家です。土づくりやお茶の園づくり、お茶の製造まで一つ一つおいしいお 茶を作るために思考錯誤しております。

■土づくり
おいしいお茶にするために堆肥やぼかし肥料など有機質主体の施肥体系にしています。また、土壌分析を行い微量要素の補給も行います。宮下製茶はエ コファーマーに認定されております。

■茶園づくり
お茶のキモチになって茶園を作っています。一年、一年、気候が違うようにお茶も一年、一年、調子があります。勢いのない茶園は摘むのを控えたり、 切るのを控えたり、揃える高さや時期を調節しています。我が家では樹齢45年以上の在来種がまだまだ元気です。

■お茶の製造
宮下製茶のお茶工場はなんと30年以上も前の機械を使っております。ぼろいですが、社長の「使えるものは辛抱して使う。」この経営哲学が不景気の 茶業界の中で宮下製茶を生き残らせてくれてます。エコファーマーと同時にケチファーマーです。機械は古いですが、まだまだ現役。良いお茶ができま すよ。製造はデータももちろん大事ですが、やはり長年の勘による所があるでしょう。原料に応じた丁寧な製造とお茶への愛を込めた製造を心がけてお ります。